理学療法士が行う物理療法とは

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温熱療法について

温熱療法

温熱療法には、血管を拡張させて循環の改善を図ったり、新陳代謝の促進や疼痛の軽減、

筋緊張を低下させるなどの作用があります。


1.ホットパック

病院や診療所で最も多く用いられている温熱療法です。

痛みがある関節や患部などに、約80℃まで加温した熱容量の大きいゲル状の物が入ったパックを

タオルに包んでから当てて温めます。

ホットパック後は循環が改善し、痛みも軽減されますので、それから運動を行うとより効果的です。


2.マイクロ波療法

マイクロ波(UHF)を用いた極超短波療法もポピュラーな療法です。

筋などの疼痛などに対して、2,450メガヘルツの電磁波を患部に放射して深部組織を加温して治療するのに

有効です。


3.パラフィン療法

パラフィンとは、食品や化粧品の添加物にもなっている石油留分から分離・精製された固体の油性原料でロウのようなものです。

パラフィンは普通のロウとは違い、より低い温度(55℃)で溶け、熱伝導率が高く火傷しにくいのが特徴で、熱容量が大きいために冷めにくく

深部まで熱が伝わる特徴があります。

このパラフィンを液状にしたものの中に手や足を挿入して、8回から10回程度手を出し入れし、パラフィンの膜を厚くしてからタオルなどを巻いて保温します。

慢性関節リウマチなどで手や足に痛みのある患者に有効な治療法です。

寒冷療法と水治療法について

寒冷療法

寒冷療法には、末梢血管を収縮させたり、新陳代謝の低下や疼痛の軽減、筋緊張の低下、

浮腫を軽減させるなどの作用があります。


寒冷療法の種類には、アイスパックやアイスマッサージ、スプレー冷却法などがあります。


激しい運動の直後や、捻挫などの障害の初期に用いられます。


水治療法には、水の浮力や水圧の作用と、水の温冷による温熱作用と寒冷作用があります。


水治療法では主にプール、過流浴、気泡浴などを用いて治療を行います。


水中では身体が軽くなるため、不自由な手足を自由に動かすことが可能となり、また水は抵抗となるため適度な負荷による抵抗運動が行えます。


関節痛や運動麻痺、肥満や糖尿病の患者に適応があります。

光線療法と電気療法について

光線療法には、赤外線を使用した温熱作用や、紫外線を使用した殺菌作用や肉芽組織の促進作用などがあります。

主なものに、赤外線療法・紫外線療法・レーザー療法があります。


電気療法には、筋委縮の予防や筋力を増強させるなどの作用があります。

身体に電流を流すことにより、筋収縮を起こさせることが目的ですが、現在は電気刺激の波形や周波数の工夫などにより、患者が痛みを感じることなく治療を行えるようになっています。

また弱い電流を流して、神経を抑制して鎮痛効果のあるTENS(経皮的神経電気刺激療法)というものもあります。

マッサージ療法と牽引療法について

マッサージ療法には、機械的な振動を与えることにより、疼痛の軽減や循環を改善させる作用があります。


マッサージの手技には、皮膚を軽くこする軽擦法と強くこする強擦法があります。

軽擦法は、皮膚の上部をこすり、循環を改善したり疼痛を軽減させる方法です。

強擦法は、筋肉や関節周辺の浸出物を排除したり、癒着した皮膚組織を剥離させる方法です。


牽引療法には、頸椎牽引と腰椎牽引があり、いずれも機械的に患部を伸長させて、疼痛の軽減などの作用があります。

頸椎牽引はムチウチ症など頸部の異常に、腰椎牽引は腰痛などに用いられます。

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